ABOUT高岡銅器とは
焼型鋳造法〈国の伝統的工芸品指定〉現代:ガス型鋳造法/大型鋳物向け
小さくて複雑な置物から大きな銅像まで製作する技法です。粘土と和紙の繊維を調合した「真土(まね)」を用い鋳型を作り、約900℃で焼いた後、約400℃に冷ましてから、溶かした金属を流し込みます。
現代では、ガス型鋳造が主流となっています。水ガラス硅(酸ソーダー)を主成分とした粘結剤を加えた鋳物砂で造型し、砂型に炭酸ガスを通し、化学反応によって硬化させて外型及び中子を成型します。仏像や人物の銅像など複雑な形状のものに用いられ、特に大型の鋳造では高岡銅器の主流となってきています。
『鋳ぐるみ鋳銅花器』 大澤光民《重要無形文化財保持者》
焼型鋳造法による「聖観音像」の製作工程