伝統工芸高岡銅器振興協同組合

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ABOUT高岡銅器とは

生型鋳造法〈国の伝統的工芸品指定〉一般的な中小型鋳物向け

高岡銅器を発展させて主力の技法です。鋳型に鋳物砂を用いて、焼成(乾燥)せず、その「生」のまま鋳造するので「生型」という。木製または金属製の上下枠に、製品と同じ形の種型を入れ、砂を入れて押し固めます。上下枠をはずし、原型を取り出すと、砂の鋳型ができます。これに溶かした金属を流し込みます。この製法のメリットは、鋳物砂がくりかえし使用でき、一つの原型から数個以上の製品を作り出せるので、量産に適している(低コスト鋳造法)。

※このほか、精密製品を量産する金型鋳造法(ダイカスト)、電気を用いる電鋳法があります。

左から『文鎮・小物入れ・一輪挿し・香立て』

 

 

生型鋳造法による「耳付青銅花瓶」の製作工程

(左から 文鎮・小物入れ・一輪挿し・香立て)

1.製図

デザイン、色彩などを考える

2.原型作り

木で鋳物用の原型(種型)を作る

3.鋳型作り

原型を鋳物砂に埋め、形を写し取った後、鋳型から原型を取り出す

4.中子(なかご/中型)作り

鋳型の内側になる中子を作る

5.溶解

銅合金を溶かす

6.鋳込み

鋳型と中子の隙間に溶かした銅合金を注ぎ込む

7.湯口切り

鋳型を割って製品を取り出し、鋳込むときにできた製品以外の余分な鋳造部分を切り取る

8.旋盤加工

鋳造後、旋盤で荒削りをする

9.ロクロ加工

ロクロをかけ、鋳物の表面を仕上げる

10.研磨

磨き仕上げをする

11.仕上げ

鏨(たがね)などで模様を鮮明に出し、本体に耳などの飾り部分を取り付ける

12.着色《塗装》

製品に色を吹きつける

13.「耳付青銅花瓶」完成

完成品

 

生型鋳造法の紹介動画